【厳選】AI推進担当が本当に使う「プロンプト」10選 〜実際のプロンプト付〜

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この記事でわかること

本当に日常的に使うプロンプトをまとめて知ることができます。

目次

はじめに

ChatGPTをはじめとする生成AIは、ビジネスシーンにおいてもその活用が期待されています。

しかし、プロンプト(AIへの指示)は種類が多く、

「どのプロンプトを使えばいいのか」

「効果的な指示の仕方はどうすればいいのか」

と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

また数多く紹介されているプロンプトの中には、あまり実用的でないプロンプトも存在します。

そこで今回は、生成AIに詳しくない人がChatGPTを最大限に活用するために、

社内のAI推進担当である筆者が「本当に日常的に使う汎用的なプロンプトを10個」厳選してご紹介します。

この記事で紹介するプロンプトはどんな職種の方でも、絶対に使うプロンプトになっているため覚えておくと業務効率化に繋がります。


ChatGPTで使える!汎用プロンプト10選

1. ファクトチェックプロンプト

情報のファクトチェックは案外時間のかかる業務です。提供された情報の正確性を確認したいときに使えるプロンプトです。

例えば、作成した記事や報告書の内容が正しいか確認する際などに使用します。

特に業界データや競合情報などの正確さが求められる場面で便利です。

プロンプト例

 「この情報に誤りがないかファクトチェックしてください。
特にデータや事実関係が正しいか確認をお願いします。
確認した結果、わからなかった部分があれば、わからなかったと正直に答えてください。
また必ず最新情報を検索して情報をチェックして」

使い方:
ファクトチェックしたい文章やデータを入力し、上記のプロンプトを入力します。

情報源が信頼できるものかどうか、数値データに誤りがないかなどをChatGPTに確認させることができます。

注意点:

生成AIによるファクトチェックは完璧ではないため、1次チェックとして捉えておくと良いです。

必ず最後には人の目で情報を判断するようにしましょう。


2. 表形式での出力

これは周知の人も多いかと思いますが、情報を分かりやすくまとめて欲しいときに使えるプロンプトです。

情報を整理して視覚的に理解しやすくしたいとき、例えば、複数の製品を比較する場合などに使用します。

プレゼン資料や報告書の作成時に有効です。

プロンプト例

「以下の情報を比較しやすくするために表形式でまとめてください:[例: 製品A、製品B、製品Cの価格、特徴、評価など]」

使い方:
比較したい項目とその内容を箇条書きなどで入力し、上記のプロンプトを入力します。

例えば、「製品A:価格10,000円、特徴軽量、評価4.5」、「製品B:価格15,000円、特徴高機能、評価4.0」のように入力することで、

ChatGPTが表形式に整理してくれます。

ポイント:

表形式以外にも「円グラフ」や「棒グラフ」など図解で出力ができます。整理したい情報に合わせて使い分けることがポイントです。


3. 最新情報の検索

最新情報を知りたい場合に使うプロンプトです。

ChatGPTの学習データには含まれていない情報、例えば、最新の市場動向や技術トレンドなどを知りたい場合に役立ちます。

プロンプト例:

「$トピックに関しての最新情報をウェブで検索して教えてください:[トピック例: AI業界の最新動向]」

使い方:
最新情報を知りたいトピックを具体的に指定し、上記のプロンプトを入力します。

例えば、「AI業界の最新動向」や「メタバースの市場規模」といったように入力することで、

ChatGPTがWEB検索機能を使い、最新情報をまとめてくれます。

ポイント:

ChatGPTが自動で判断して最新情報を検索する場合もありますが、検索してくれない時もあるため、最新情報が必要な場合は必ず「最新情報を検索して」と入力すると良いです。


4. アクションプラン(目標からのステップ作成)

目標達成のアクションプランを整理/ブレストしたいときに使用します。

例えば、「3カ月以内にサービスをローンチする」といった目標を達成するための計画を立てる際に役立ちます。

プロンプト

 「目標達成のためのアクションプランを教えてください。
To Doリストも含めて、[例: 3カ月以内にサービスをローンチするための計画]」

使い方:
達成したい目標を具体的に記述し、上記のプロンプトを入力します。

例えば、「3カ月以内に新規顧客100件獲得」といった目標を入力すると、

ChatGPTが目標達成までのステップを細分化し、具体的なタスクをTo Doリストとして提示してくれます。


5. 誤字脱字・敬語表現チェック

文章の間違いをチェックするために活用できるプロンプトです。

例えば、報告書や企画書など重要な書類を提出する前に、誤字脱字や敬語表現をチェックする際に便利です。

自分では気づかないミスを発見できるため、おすすめです。

プロンプト例

「以下の文章の誤字脱字、敬語表現を確認し、必要であれば修正してください。
必ずどこを修正したのかを教えてください。:[例: 提案書、報告書の本文]」

使い方:
誤字脱字や敬語表現をチェックしたい文章を入力し、上記のプロンプトを入力します。ChatGPTが文章を分析し、誤りがあれば修正箇所を提示してくれます。


6. 言い回し/表現変更

上記の文章チェックと似ていますが、読み手に合わせて表現を調整したり、刺さる言葉に変えたりする時に役立つプロンプトです。

例えば、よりフォーマルな表現が必要な場合や、逆にカジュアルな表現に変えたい場合などに役立ちます。

プロンプト例:

「この文章に違和感があるので、言い回しを変えたり、自然な表現に変更して、すっと読めるようにしてください。
また、読み手に刺さるような言葉やトーンに調整してください。ターゲットは [例: 企業向け、カジュアルな表現] です。」

使い方:
言い回しや表現を変更したい文章を入力し、上記のプロンプトに続けてターゲット層を指定します。例えば、「若者向けにカジュアルな表現で」や「企業向けにフォーマルな表現で」といったように指定することで、ChatGPTが適切な表現に修正してくれます。


7. 議事録作成/To Doリスト作成

会議内容を整理し、To Doリストを作成する時に使うプロンプトです。

その場で、To DOリストを作成できるためタスク漏れを防止できます。

例えば、会議後に議事録とTo Doリストを作成する際に役立ちます。

プロンプト例: 

「会議で話し合われた内容をもとに、議事録をトピックごとに分離して、各テーマに関する要点をまとめてください。
さらに、その下にTo Doリストを作成してください:[会議の内容例: 重要なトピックややるべきこと]」

使い方:
会議の音声データやメモをテキスト化したもの、または議事録の草案を入力し、上記のプロンプトを入力します。ChatGPTが内容を分析し、議事録として整理し、To Doリストを作成してくれます。

8. 文章の要約

長いテキストの情報をインプットするのは長い時間がかかります。

そんな時、必要な情報のみを要約できるプロンプトです。

例えば、長いPDFの資料や記事を読んだりする際に、情報収集の時間を削減することができます。

プロンプト例:

「以下の文章の主なポイントだけを要約してください。
要約はテーマごとに分けて箇条書きにしてください。:[例: 報告書や長文記事]」

使い方:
要約したい文章を入力し、上記のプロンプトを入力します。ChatGPTが文章の内容を分析し、重要なポイントを抽出して要約してくれます。


9. アイデア出し(壁打ち)

アイデアの壁打ちに役立つプロンプトです。

しっかりとコンテキスト情報を多く提供することで、論理的に妥当なアイデアだけでなく、逆説的で発散的なアイデアも提案できます。

例えば、新しいプロモーション戦略のアイデア出しをしたい際に役立ちます。

プロンプト例:

 「以下のテーマについて、論理的で妥当な意見や逆説的なアイデアを出して、まとめてください。
また、アイデアを考えるのに必要な情報が追加である場合は教えてください。
$テーマの情報(例:新しいプロモーション戦略(ターゲット、目的、予算、現在行なっている施策」

使い方:
アイデアを出したいテーマを記述し、関連する情報や背景情報などを含めて入力し、上記のプロンプトを入力します。ChatGPTが提供された情報に基づいて、様々なアイデアを提案してくれます。

10. 構成提案

話す順番によって「伝わり方」が変わることが多くあります。

上司への提案、会議でのプレゼンテーションなど多くの場面で活用できるプロンプトです。

例えば、プレゼンテーションの構成を考えたい場合などに役立ちます。

プロンプト例:

「下記の内容に関して、ターゲットにわかりやすく伝わる構成を考えてください。
また話し方の順序や適切な伝達方法も提案し、内容を整理してください。
ターゲットは [例: 管理職の上司] です。$話したいテーマ(箇条書きを貼り付ける)」

使い方:

伝えたいテーマと、目的、ターゲットを指定し、上記のプロンプトを入力します。ChatGPTがテーマとターゲットに合わせた構成案や分かりやすい話す順番を提案してくれます。


おわりに

今回は、どんな職種の方でも活用できる汎用的なプロンプトを10個ご紹介しました。

すぐに使えるように、プロンプト例も添付してあるので、ぜひ積極的に活用してみてください。