【5分でわかる】Geminiの基本と実際の業務での活用法!(今知っておきたいビジネス知識)
この記事でわかること
Geminiの基本的な概要から、使い方、活用法までを5分で理解することができます。
目次
【5分でわかる】Geminiの基本と実際の業務での活用法!(今知っておきたいビジネス知識)
はじめに
近年、AIの進化が目覚ましいですが、特に生成AIはビジネスシーンを大きく変えつつあります。
その中でもGoogleが開発したGeminiは、高度なマルチモーダル機能と汎用性を備え、ビジネスパーソンにとって強力なツールとなり得ます。
本記事では、Geminiの基本的な機能から実際の業務での活用法まで、5分で理解できるように解説していきます。
1. Geminiとは?
Geminiは、Googleが2023年12月に発表した最新のマルチモーダルAIモデルです。
テキスト、画像、音声、動画など、様々な形式の情報を同時に処理できます。
従来の言語モデルよりも優れた性能を誇り、複雑なタスクもこなせることが大きな特徴です。
現在の最新版のGemini1.5には、性能と用途に応じてUltra、Pro、Nano、Flashの4つのモデルがあります。
Geminiの主要なモデル
Gemini Ultra: 最上位モデル。高度な推論能力で複雑なタスクに対応。 ビジネスや研究分野での利用に最適です。 |
Gemini Pro: 幅広いタスクに対応する汎用モデル。 無料版も利用可能です。 |
Gemini Flash: 速度と汎用性を兼ね備えたモデル。 チャット利用などに最適。 |
Gemini Nano: スマートフォン向けに最適化された軽量モデル。 オフライン利用も可能です(Google Pixel等) |
Geminiは、Gmail、Googleドキュメント、Google検索など、Googleの各種サービスと連携し、さらに高度な活用も可能です。
2. Geminiの特徴
Geminiには、ビジネスシーンで役立つ様々な特徴があります。
2.1 マルチモーダル処理
Geminiはテキストだけでなく「画像、音声、動画」など複数のデータ形式を同時に処理できる「マルチモーダルAI」です。
マルチモーダルとは、多様な入力形式に対応しているということです。
例えば、画像内のテキストを認識したり、音声からテキストを生成したり、動画の内容を理解したりといったことが可能になります。
2.2 高度な推論能力
大量のデータから複雑な知識を発見し、高度な推論を行うことができます。
数学や物理学の問題を解いたり、科学や金融分野の研究・調査に役立ちます。
2.3 長期的なコンテキスト理解
コンテキスト(チャットの流れ)を長期的に理解することができます。
そのため「これさっき伝えたんだけど」のように、前の会話で指示した内容を忘れてしまうことがなくなります。
そのため「会話の内容を汲み取る力が高い」= 賢い と言うことができます。
2.4 リアルタイム情報収集
Google検索と連携し、リアルタイムで情報を収集しながら応答を生成できます。
常に最新の情報を反映した回答を得ることが可能です。
※Geminiのモデルやプランによる
2.5 膨大な入力トークン
Geminiは、他のLLMと比べて入力トークン(入力できるデータ量)が大きいことが特徴です。
最大200万トークン(書籍15冊分以上)のデータ量を1つのチャットで扱うことができます。
そのため、大きなファイル形式を使った業務効率化が可能です。
これらの特性を活かして、
大きなファイルサイズの解析や動画の内容把握、既存のものを活かした新しいコンテンツ作成などが可能になります。
3. Geminiの使い方
Geminiは、Googleアカウントを持っていれば誰でも簡単に利用することができます。
利用するまでの3STEP
1、下記サイトの「Gogle Gemini」にアクセス
2、利用規約に同意する
3、チャット画面が開かれ、利用可能
この3STEPで利用開始することができます。
上記の「チャット画面」に質問や指示(プロンプト)を入力すると、Geminiが回答を生成します。
また、チャット欄の右端の写真のアイコンやマイクアイコンをを押すと、テキスト入力だけでなく、音声入力や画像のアップロードも可能です。
(プランによって異なります)
左端には、過去のチャット履歴が見れるようになっています。
上記は、一般的なGeminiの利用方法になりますが、
他にも「GoogleAI Studio」という最新モデルを無料で使うことができるテスト環境があります。
Gogle AI Studioでは、最新モデルを無料で使える以外にも、入力トークンが最大200万に対応しており、大きなファイルや動画などの解析も可能になります。
4. 業務効率化!Geminiの業務活用法8選
ここからは、Geminiを使って実際の業務で活用する方法について解説していきます。
上記の通り、Geminiは、多様なモダリティ、汎用的な性能に長けているため、様々な業務で活用できます。
4.1 情報収集/競合調査
WebページのURLを入力するだけで、多言語対応で内容を要約できます。
競合他社のウェブサイトや最新の業界ニュースをGeminiに要約させれば、短時間で重要な情報を把握できます。
4.2 議事録作成
会議の音声をアップロードするだけで、文字起こしと要約を行い議事録を自動生成できます。
発言者ごとに整理された議事録を作成することも可能です。
4.3 画像やファイルの認識
画像内のテキスト認識、ファイル内容の分析が可能です。手書きメモをデジタル化することもできます。
ホワイトボードに書き込んだアイデアを写真に撮ってアップロードすれば、テキストデータとして編集・共有できます。
4.4 記事作成
記事のアイデア出し、情報収集、文章作成、修正をサポートします。
SEO対策を考慮したキーワード提案なども可能です。
プロンプト
最新のAI技術トレンドについての記事を書きたい。SEO対策を考慮して、構成やワードを生成して
上記のように指示すれば、Geminiが関連情報を収集し、記事の構成案や見出し、本文の草稿を作成してくれます。
4.5 アイデア出し
新規事業のアイデアや問題解決策を提案してくれます。
「顧客満足度を向上させるための施策」を尋ねれば、Geminiが様々なアイデアを提案してくれます。
4.6 ファイル分析
Excelなどのデータ分析、グラフ作成が可能です。
複雑なデータも分かりやすく可視化し、データに基づいた意思決定を支援します。
4.7 翻訳
多言語対応で高精度な翻訳が可能です。
ビジネス文書やメールの翻訳はもちろん、Webサイトの多言語化にも役立ちます。
4.8 プログラミング支援
コード生成、デバッグ支援が可能です。特定の機能を実装するためのコードを生成したり、バグの修正案を提示したりすることで、開発効率を向上させることが期待できます。
5. 具体的な活用ケース
ここからは、実際の業務の中で「Gemini」をどのように活用すれば良いのかについて、2つのユースケースを例に挙げて解説していきます。
下記の内容はあくまで1例のため、その他にも様々なことに活用できます。
ケース1:手書きのメモをドキュメントに移したい
急な用件で、手書きでメモを書いたが内容をwordに移したい。
過去の手書き書類を、デジタル化したい。
などの場合、手書きのメモをPCなどに書き写すのって少し手間ですよね。
そんな時、Geminiに手書きのメモの画像を渡すことで、内容を解析して、文字起こしが可能です。
【やり方】
- 手書きのメモを撮影する
- 画像/写真をアップロード
- 下記のチャット欄で、プロンプトを入力
【プロンプト】
添付の画像は私の手書きのメモです。画像の内容をそのまま文字起こししてください。必ず一言一句間違えずに、文字に起こしてください。
この3つのステップを実行するだけで、完了できます。
ケース2:文章コンテンツを作成したい
「記事コンテンツを作成したい」
「社内向けのコンテンツを作成したい」
実際の業務の中で、テキストコンテンツを生成するシチュエーションは少なからずあると思います。
Geminiを使えば、テキストコンテンツの作成が5分かからずで行うことができます。
文章の修正やブラッシュアップは、その後必要になるため、あくまでドラフトの作成と捉えておくと良いです。
【やり方】
- 作成したいコンテンツのテーマをアイデア出し
- そのテーマ基づいた情報の収集
- そこから「タイトル、見出し、本文」の順番で文章生成
- 誤字脱字チェック
【ポイント】
1回のチャット/プロンプトで作成までをせずに、フローを分けて段階的に行っていくことがポイントです。
まとめ
Geminiは、ビジネスシーンにおける様々な課題を解決する強力なツールです。
高度な推論能力、リアルタイム情報収集、Googleサービスとの連携といった特徴を活かすことで、業務効率化、情報収集、創造性向上など、様々な場面で活躍します。
本記事で紹介した内容を参考に、Geminiを活用していきましょう。